WEBサイト運用に必要な「理想のチーム」とは?

最近では、WEBサイトの運用が成功するチームとなかなか進まないチームがある程度予測できるようになってきました。

優秀な方を集めているのに結果が出ないのはなぜでしょうか。それは必要な「ポジション」の問題かもしれません。

サイト運用の成功に欠かせない、6つのポジション

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サッカーでも、せっかくスタープレイヤーがいてもアシストしてくれるメンバーがいなければなかなか点数は入りません。また、全体を見て戦略やメンバーを決めてくれる監督がいなければ、チームがひとつの気持ちになることはできないでしょう。

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WEBサイトの運用で必要なポジションは今のところこの6つではないかと考えています。

・クリエイティブに強い

美的感覚にすぐれていたり、キャッチコピーやデザインについて知識や経験のある人。制作会社が入っていればこの役割を担うことができます。

・サービス・商品に詳しい

商品開発に携わっている、実際にサービスを運用しているなどサービスや商品の知識を保有している人。

・ユーザーを知っている

取引先の方やエンドユーザーと実際にコミュニケーションをとっている人。現場の営業マンや店舗スタッフなど。

・社内調整ができる

さまざまな方を巻き込んでチームを動かしたり、決裁権のある方とのパイプ役となって運用チームの立てた方針を実行できる人。

・事業方針を変えられる

新しい取り組みや戦術をすぐに実行できる決裁権のある方がいると運用のスピードは高まります。理想は経営者。

・WEB以外のマーケティングを知っている

紙の広告や冊子を使った広報活動の知識や経験がある方。実際の運用はWEBサイトだけで完結しない場合が多いです。

一人でいくつかのポジションを兼務してもOKです。現場の営業マンなど、チームに入れることができない方は別に時間をとってヒアリングするなど密にコミュニケーションをとるようにしましょう。

日々の更新作業だけに追われていないか?

WEBサイトの運用はともすれば文字の修正やバナーや商品の追加削除といった細かい更新を繰り返すだけで手いっぱいになりがち。これでは、木々の枝葉にばかり目を向けて、もっと大切な根幹を見ていないことになります。 もっと広い視野を持って事業の全体を見渡してみましょう。その中でWEBサイトをどう位置付け活用させていくか考えましょう。これがサイト運用を成功させるための第一歩です。

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上の図はサイト管理をとりまく状況です。WEBサイトに成果が出ない、売上が上がらない…といった場合に、実はサイトのデザインを変えたり内容を見直すだけでは解決しない場合がよくあります。 顧客はWEBサイトだけを見てモノを選ぶのではありません。実際の商品・サービス・開発・オペレーション・営業方法…これらを広く見直していくこと。これは事業全体をデザインすることに他なりません。

しかし現実問題として、売上が上がらない原因や弱点を見つけることは容易ではないでしょう。WEBサイトの利点は、そんな問題の“かけら”を見つけやすいことにあります。アクセスログやユーザーの動きを追ってボトルネックとなる部分を検証したり、WEB上でターゲット像の仮説を立ててテストしてみることで、比較的安価に新しい知見を得ることもできます。

現場の営業マンの何気ない一言が、このような突破口を開くきっかけになることがよくあります。そして決裁権のある方がいるとアイデアをすぐに試すことができますし、結果から得られた知見を、事業をデザインする材料として効果的に活用することができるのです。

理想のチームを作ろう

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私は普段からこのチーム作りをとても重視しています。欠けている役割の人がいるなと思ったら、社内や外部から適任者を連れて来るなど必要なメンバーを揃えることも、WEBサイト運用におけるプロデューサーとしての役割のひとつだと考えています。
スタープレイヤーに任せっきりになるのではなく、関係者みんなで一丸となって、対話を重ねて物事を進めていけるようになると、運用は良い方向に進むことが多いです。

WEBサイトはひとつのツールです。毎日更新していくだけではもったいない。どうか効果的に使って事業に活かしてください。 担当者一人で悩むのではなく、現場の人や営業マン、経営者など、さまざまな立場の方を巻き込んで、理想のチームを目指しましょう!

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滋賀県主催の「あなたの商品をPRしよう!6次産業化研修会【実践編】」に講師として参加しました。

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