デザイナーだけに任せるのはNG?デザインの善し悪しの判断基準とは。
こんにちは。AMRクリエイティブディレクターの森岡です。
私からは不定期で、デザインやコピーライティング、その他もろもろクリエイティブ全般について連載していきます。
デザインって、難しい…?
さて、「デザイン」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?限られたセンスの良い人がするもの?素人には手が出せない?…そんなふうに感じていらっしゃる方が多いかもしれませんね。
でも、実はデザインはセンスだけで作るものではありません。そこでWEB担当者の方が押さえておくべきポイントについてお話しします。
2つの「デザイン」
デザインには大きく分けて2つの種類があります。それは「情報のデザイン」と「ビジュアルデザイン」です。
1. 情報のデザイン
「どのようなターゲットに/何を伝えるか」を組み立てること。要するにページに何を載せるかを考えることです。
2. ビジュアルデザイン
魅力的なビジュアルやキャッチーなコピー。見た目のクオリティに関する部分です。
家で例えると、1が設計や骨組み。2がきれいな壁紙や庭の花です。これらが両立してこそ良い家になりますね。
デザイナーから上がってきたデザインに対して、「何か違うけど、うまくいえない…」と思ったことはありませんか?そんなときは、このどちらかが欠けているのかもしれません。骨組みの部分と、飾りの部分を切り分けて考えることで、ディスカッションもしやすくなります。
じゃあ、デザインの判断基準って?
デザインの善し悪しの判断は難しいものです。でも、以下のようなポイントを押さえておけば、自分の中に軸を持って判断することができるでしょう。
(1)目的やコンセプトを確認する
どんな方へ、どう思ってもらいたい。どんな行動を起こしてもらいたい。そのような「意図」がデザインで表現されているでしょうか。これがデザインの肝でありもっとも重要な判断ポイントです。可能であれば制作者に説明してもらうのがよいでしょう。意図さえしっかりしていれば、少しくらい冒険があってもちゃんと見る人に伝わります。
(2)情報の優先順位をチェックする
一番伝えたいことは何か。それがちゃんと伝わっているか。大切な情報がどれかがちゃんとわかるかを確認しましょう。ユーザーを迷わず導いているか、無駄な動きがストレスになっていないかなど、使い勝手もチェックしてください。
(3)最後に、サイトを実際に見るユーザーの気持ちになりきる
イタコのようにユーザーになりきってみて、サイト全体を俯瞰してみましょう。どんな状況でこのサイトに訪れたのか。普段の悩みは…。他のサイトと比べてどうか。心に響くか…。
難しければ、身の回りのターゲットに近い方に見てもらうのもいいでしょう。
ただ、ここで気をつけねばならないのは、個人の好みに影響されることです。特に複数の人が関わるとそれぞれの意見に左右されて、結果的に迷走してしまうこともよくあります。
デザインを判断するときに一番大切なのは、(1)のサイトの目的やコンセプトです。これさえ押さえておけば、デザインを選んだ「理由」をきちんと説明できるので、社内でもスムーズに承認を得ることができると思います。
より良いデザインを作るために
クリエイティブに関わる部分は、ある程度の裁量をいただいて任せて(信じて)いただくことが多いです。
ですが、全体の骨組みを作る「情報のデザイン」をする段階には、ぜひとも積極的に関わってみてください。商品・サービスについて。事業について。ターゲットについて。場合によっては、現場の営業マンや、いろんな部署の方にインタビューをさせていただくこともあります。
より深く、本質を知り、体感させていただくことが、精度の高いアウトプットを生むための糧になります。ぜひ、一緒に作り上げていきましょう!
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